NAUGHTY BOY KING OF ROCK'N ROLL 忌野清志郎 + 有賀幹夫写真展


ON THE ROAD

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America

このON THE ROAD用に写真を選びだして、
ツインタワーが写っているカットがあることに心が揺らいだ。
写真を載せっぱなしというのはたいへん失礼なので、お亡くなりになられた方に
哀悼の意とともに僕なりの思い出を。

92年から95年にかけての3年間ほどI ビザ(特派員扱い、確か5年の滞在が可能—当時)を取得して日本と往復しつつアメリカに住んでいた。
ローリング・ストーンズ90年のオフィシャルの仕事において
あまりに言葉の部分でしり込みをしてしまい、
大きな悔いが残る結果となってしまった。
英語が話せないとはなしにならない(シャレではありません!)と思い知らされたので移住した。

正確にはマンハッタンからブルックリン・ブリッジを渡ってすぐのブルックリン・ハイツ。
地下鉄はA-トレインのHIGH STREETステーション。
そのエリアの端からマンハッタンを眺めるとまずブルックリン・ブリッジ、
そして巨大なツインタワーが目に入りその両側下にいくつものビルが広がっていた。
ここからの景色は世界的にも有名で例えば何かの広告やポストカードなどで目にした方も多いと思う。

僕はひねくれているのでありきたりな写真にしかならない、とこのポイントからあえて作品用に撮影したことはないのだが素晴らしい眺めだった。
このようにブルックリン側から見えるツインタワー、
そしてマンハッタン市内から見るツインタワー、
異なるエリアなので雰囲気は全く違うのだがそびえる2つのビルだけはどちらからも同じ存在感を放っていた。

当時仕事で撮影した写真を日本へ送るのに(もちろんパソコンもインターネットもデジタル・カメラもまだまだ先の話し、少なくとも僕にとっては)、ツインタワーまで出向いてその地下にある○○EXPRESSで手続きをしていた。
これは日本の会社であり名前にも日本名がついていたがあえて会社名は伏せておいた方が良いだろう。
この手続きのためにツインタワーに行くのは楽しくて好きだった。
外国の人が荷物などを本国に送るのに東京タワーの中にある運送会社で
手続きをする、といったイメージがわかりやすいかもしれない。
バリバリ・スーツの立派なビジネスマンが働くツインタワーは僕のような
流れ者にとってもまた大切な場所であった。
ツインタワーが永遠になくなってしまったことは本当に残念だ。

Jackson Browneの「THE FUSE」from THE PRETENDERを聴きながら、、、
2009年3月29日